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有田・伊万里|ヨーロッパの王侯貴族を魅了した「磁器」のルーツを巡る旅
「有田焼や古伊万里がヨーロッパの王侯貴族を魅了し、ヨーロッパの磁器製造に多大な影響を与えた」ということは洋食器界隈ではよく知られた事実。 洋食器を扱うお店を営む者として、佐賀県の有田や伊万里はずっと訪れたいと思っていたのですが、先日、ついに九州への出張に合わせて足を運んできました。 有田焼や古...

ボルダロ・ピニェイロ|ポルトガルを代表する芸術家が立ち上げた、大胆な自然モチーフが魅力の窯
「ヨーロッパの歴史や伝統を感じられるテーブルウェアがほしい」「見栄えがして、コスパがいい食器がほしいなあ」・・・そう思う方もいらっしゃるかもしれません。 そんな方に朗報!今、ポルトガルに大注目のブランドがあるんです。その名は「ボルダロ・ピニェイロ」窯。 今日は、ウーバンアビーで大人気の「ボルダ...

ミッド・ジョージアン様式|産業革命で発展するイギリスに流行した新古典主義(1760-1800年頃)

この時期には、産業革命が市民に芸術を謳歌させ、イギリス芸術をヨーロッパの中心へと押し上げる原動力になりました。

この時代イギリスでは既に芸術の担い手は王や貴族だけではなくなっていました。産業革命により新富裕層が出現、住宅ブーム、アフタヌーンティーや家庭演奏会流行等、生活文化・社交文化が非常に発展します。


新古典主義|新しい時代の幕開けと古典への回帰(1750-1800年頃)
時代は新しく、様式は古典へ 18世紀に起きた2つの革命の余波は、19世紀のヨーロッパ社会に大きな影響を与えました。 イギリスで起こった産業革命は蒸気機関車の登場や新しい動力が生まれたことで、それまでの産業の構造を一変させ、経済は一気に資本主義へと舵を切りました。 出典:Britanica(ス...

ミントン|豪華絢爛なスタイルでイギリスの上流階級、そしてヴィクトリア女王をも虜にした「テーブルの貴婦人」
現代では紅茶文化のイメージもあって高級陶磁器ブランドの印象も強い英国。 しかし、ヨーロッパにおける陶磁器窯の歴史を見ると、英国はやや遅れをとっていたといわれています。 その理由は、マイセンやアウガルテンなど、ヨーロッパ大陸の名窯がこぞって王侯貴族による王立として創設・発展してきたのと対照的に、...

フリードリヒ2世|実は女嫌い?!「大王」と称えられるKPMベルリンの偉大な創設者の素顔とは?
「兵隊王」を父に持ったがゆえ…辛く過酷な王太子時代 現代はもちろん、存命中から大王と呼ばれその卓越した君主としての手腕と偉業を称えられてきたというプロイセン王フリードリヒ2世(Friedrich II.、1712-1786)。 出典:Wikipedia(フリードリヒ2世) そんな彼は、171...

グスタフ3世|もはやオペラそのもの!「仮面舞踏会」の題材になったスウェーデンの名君の華麗なる生涯とは?
美貌の才女でパワフルな母から英才教育を受けて育つ!? スウェーデンの歴史上、人気の高い君主の一人としても知られ、優れた外交手腕や文化芸術の発展に貢献した偉業のみならず、そのドラマティックな生涯も語り継がれることとなるグスタフ3世(Gustav III、1746-1792)。 出典:Wikip...

ウジェニー|リモージュの名窯ベルナルドを皇室御用達に!卓越したセンスでフランス最後の皇帝ナポレオン3世を支えた美貌の皇后
教養はフランス仕込み!性格は情熱的で破天荒!? フランスのリーダーが今日のように大統領となる以前、最後の君主であったといえるのが、かの有名なナポレオン1世の甥にあたる皇帝ナポレオン3世。 出典:Wikipedia(ナポレオン3世) その皇后として迎えられることになるのがスペイン名家出身のウジェ...

エリザヴェータ|父ピョートル大帝の悲願を継いで、皇室窯インペリアルポーセリンを創設したロシアの女帝

白い黄金と称えられた白磁器の製法がヨーロッパで初めて解明され、現在のドイツ・ザクセンのアウグスト強王がマイセンを創設してからおよそ30年、ロシアでは初となる陶磁器窯が誕生!

それがロシア最古の歴史を誇る名窯インペリアルポーセリンです。

インペリアルポーセリンは、1744年、女帝エリザヴェータ(Elizabeth Petrovna, 1709-1762)の命により皇帝専属の陶磁器工房としてペテルブルク郊外に創設されました。

実は、その長い歴史の発端は彼女の父である初代ロシア皇帝ピョートル大帝の時代までさかのぼります。


ロイヤルコペンハーゲン|東洋の磁器に魅せられて誕生した上品なブルーが輝く、デンマーク王室ゆかりの窯-後編(人気シリーズ紹介編)

前回は、ロイヤルコペンハーゲン窯の歴史や、1775年の創業と同時に誕生した「ブルーフルーテッド・プレイン」の歴史などについて、詳しくお届けしました。

 今回は、ロイヤルコペンハーゲンの総力特集の後編として、人気シリーズの特徴などを紹介します。これを読めば、あなたの心に響くシリーズが見つかるかもしれませんよ!


バレンシア、マニセス|「リヤドロ」と「マニセス焼き」を産んだ、陶磁器でも有名なスペインのビーチリゾート地

首都マドリードから東へAVE(新幹線)で2時間弱、スペイン第二の都市バルセロナからは南へ特急で3時間ほど旅すると、バレンシア州の州都であり、スペイン第三の人口(80万人)を誇る港湾都市バレンシア(Valencia)へ到着です。

自らの文化、価値観、言語を大切にしてきた独立心が旺盛なカタルーニャ地方(中心都市はバルセロナ)に言語面では大きな影響をうけつつも、バレンシアに住む人は、自分たちは「バレンシア人」と強い地域アイデンティティを持ち、独自の文化を発展させてきました。


コルドバ、ラ・ランブラ|イスラム教とキリスト教が混在する不思議な世界遺産「メスキータ」と銀細工の街

アンダルシアは、日本人がイメージするスペインそのもの。温暖な気候に、真っ青な太陽、白い壁の家、フラメンコ、イベリコ豚。

そして、「アルハンブラ宮殿」で有名なグラナダのように、イスラム教文化とキリスト教文化などが複数の文化が折り重なった交差点です。

コルドバもまた例外ではなく、古代ローマ帝国の属州ヒスパーニア・バエティカの首都として栄え、ローマ帝国の力が弱まると、409年にスラブ系のヴァンダル族に侵入され、その後は西ゴート王国、東ローマ帝国と、所属の変遷を繰り返しました。


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