日本人が好むブルー&ホワイトの色調、格調高い金彩・・・冒頭のティーセットの写真を見て、どこのブランドのもの!?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
「インペリアル」という名前からわかるように、皇帝に愛された窯で、270年以上の長い歴史を誇るロシアのブランド。2000年代に入って現在の名前に変更するまで「ロモノーソフ」と呼ばれていた「インペリアル・ポーセリン」です。
今回はインペリアル・ポーセリンの歴史や、上記写真にもある代表作「コバルト・ネット」のデザインに裏にあった悲しい秘話など、これまで日本では知られていなかった詳しい情報を余すところなく紹介します。
あなたの知らない、華麗なロシア磁器の世界にお連れします!
洋食器と言えば、マイセンやウェッジウッドに代表される超有名ブランドだけなく、近年はアラビアなどの北欧食器やポーランド食器なども人気がありますよね。
しかし、東欧ハンガリーにも名窯があることをご存知でしたか?
その名は「ヘレンド」。
19世紀に創立され、幾多の試練を乗り越えながら、一貫して丹念な手仕事で伝統の意匠を守り続けてきた窯です。
前回、ポーリッシュ・ポタリーのふるさと「ボレスワヴィエツ」の街についてご紹介しました。
そこで、今回は、ボレスワヴィエツ陶器の代名詞とも言える「ザクワディ・ツェラミチネ・ボレスワヴィエツ窯(Zakłady Ceramiczne “BOLESŁAWIEC”)」を紹介します。
数ある窯の中で唯一、社名に「ボレスワヴィエツ」という地名を入れることを許された窯なのです。