前回は、ロイヤルコペンハーゲン窯の歴史や、1775年の創業と同時に誕生した「ブルーフルーテッド・プレイン」の歴史などについて、詳しくお届けしました。
今回は、ロイヤルコペンハーゲンの総力特集の後編として、人気シリーズの特徴などを紹介します。これを読めば、あなたの心に響くシリーズが見つかるかもしれませんよ!
「ビング・オー・グレンダール」はデンマークの伝統ある陶磁器ブランドの会社。実はここ、世界で最初にクリスマスのイヤープレートを作った窯なのです。
また、デンマークでは10家庭に1家庭は持っていたという国民的人気シリーズを生み出したブランドでもあります。
今日は「ビング・オー・グレンダール」のクリスマスのイヤープレートの秘話や、爆発的人気を呼んだシリーズについて紹介します。
シノワズリ(中国趣味)とは、中国製品の“コピー”ではなく、あくまでも中国“風”のものということで、西洋人の東洋の文化へのあこがれから生まれた西と東の美術のコラボレーションなのです。
中国人がコピーした有名キャラクターや東京オリンピックのエンブレムの盗作問題など、“パクリ”はとかく大きな問題になっています。
しかしなぜ“パクリ”、いわゆる複製やコピーがこれほど大きな問題になるのでしょうか?
ロイヤルコペンハーゲンを2回に分けて総力特集!
前編の今回はロイヤルコペンハーゲンの歴史や、最初に作られたシリーズの秘密にせまります。
ロイヤルコペンハーゲンの中でも定番の絵柄は、1775年の創業後すぐに誕生したあるシリーズが元になっていることがわかりました。
ドイツ生まれのユリアーネ・マリー・フォン・ブラウンシュヴァイク(Juliane Marie von Braunschweig-Wolfenbüttel、1724-1796)は、1752年にデンマーク=ノルウェー連合国の王として君臨するフレデリク5世(1723-1766)のもとに嫁ぎました。
フレデリク5世の前妻ルイーセが亡くなってから7か月後のことでした。