この時期には、産業革命が市民に芸術を謳歌させ、イギリス芸術をヨーロッパの中心へと押し上げる原動力になりました。
この時代イギリスでは既に芸術の担い手は王や貴族だけではなくなっていました。産業革命により新富裕層が出現、住宅ブーム、アフタヌーンティーや家庭演奏会流行等、生活文化・社交文化が非常に発展します。
ベルリンという名前が歴史上に登場するのは13世紀になってからのことですが、15世紀には、神聖ローマ帝国の皇帝を選ぶ選挙に参加できる権利をもった「ブランデンブルク辺境伯」の領地における中心都市として発展します。
政治的な重要性をもった土地であったこともあり、ブランデンブルク辺境伯領の統治者は、ヨーロッパ宮廷一の美貌といわれた皇妃エリザベートの生家でもある名門ヴィッテルスバッハ家や、17世紀以降は、プロイセン王国の王家を世襲したホーエンツォレルン家へと、統治者は変遷します。
今回は、ドイツ7大名窯のひとつ「フュルステンベルク」にスポットを当てて、その歴史や特徴、人気シリーズを詳しく紹介します。
日本ではあまり有名とは言えませんが、創業から270年以上たった現在もずっと創業時と同じドイツの地で磁器を作り続けている窯でもあります。知る人ぞ知る「フュルステンベルク」の魅力に迫ります!
今回ご紹介したいのは、そのドイツ7大名窯の1つに数えられる「ニンフェンブルク」窯。18世紀創業のバイエルン王家ゆかりの由緒正しき窯です。
このニンフェンブルク窯がすごいのは、伝統的な手法を今も徹底して守り抜いているところ。その卓越した技術が評価され、イギリスのエリザベス女王や日本の上皇ご夫妻など、世界の王室・皇室メンバーが訪問する窯でもあります。
今回は、ニンフェンブルク窯の歴史やこだわり、代表作などをどこよりも詳しく紹介します。徹底した「ものづくりの姿勢」に圧倒されますよ!
ミュンヘンの街の歴史は、12世紀にまで遡り、 もともと、塩の交易路であったため、関所や貨幣鋳造、市場の街として発展します。
しかし、ミュンヘンが本格的に街として栄えるのは、1180年に神聖ローマ帝国の皇帝 フリードリヒ1世(Friedrich I 、1122-1190)によって、 家来であったヴィッテルスバッハ家のオットー1世(Otto I、1117-1183)がバイエルン大公の位を与えられてから。
以降、ミュンヘンは、第一次世界大戦まで、実に800年もの長きに亘って、オットー1世の子孫の統治するところとなります。
フランス宮廷の世界がお好きな方、マリー・アントワネットのために作られた食器の「復刻版」が手に入るってご存じですか?
「ロワイヤル・リモージュ」というフランスの王室御用達窯は、歴史と伝統に培われた高い技術のもと、世界各国の美術館に展示されている作品の復刻を許された窯なのです!
フランスの文化的遺産といっても過言ではない傑作デザインが手に入るとは、夢のような話ですね。
今回は「ロワイヤル・リモージュ」の歴史や、人気の食器セットそれぞれにまつわるエピソードなどを紹介します。
超一流の窯がフランスにあるのをご存知ですか?
その名は「セーヴル」。
食器が好きでも初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんね。
それもそのはず。大量生産はしない窯で、作品自体がかなり希少な逸品だからです。
マンガ「ベルサイユのばら」などフランスの宮廷文化や女性的なロココ調デザインがお好きな方、必見ですよ!
ドイツ南東部、ベルリンとミュンヘンを結ぶ街道のほぼ真ん中に位置するのが、バイロイト(Bayreuth)です。
18世紀に優雅なロココ文化が花開いたこの町では、毎年夏に「バイロイト音楽祭」が開かれ、世界中の音楽ファンがワーグナーのオペラを鑑賞しに訪れます。
バイロイトが現在のように華やかな建造物があふれる文化的な街になったのは、18世紀にこの地に嫁いできたプロイセンの王女、ヴイルヘルミーネ(1709-1758)のおかげでした。
ドイツからやってきたジョージ1世がイギリス国王の座についた1714年から、3代後のジョージ4世が亡くなる1830年までの約100年間のハノーヴァー朝の治世を、「ジョージアン時代」と呼びます。
外国人芸術家に頼りっきりで、これと言った傑作が見いだせなかったイギリス芸術において、強い愛国心からようやくイギリス独自のスタイルが生まれ始めたのはまさにこの時期のことです。
「フランスのおしゃれなデザインが大好き」「貴婦人のお茶会のような食器よりも、もう少しカジュアルで普段でも使えるような食器がほしい」―そうお思いの方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、フランスの「ジアン窯」でお気に入りの食器が見つかるかもしれませんよ!
その昔、王侯貴族の家紋入りプレートで一躍人気になり、今も世界中にファンも多い「ジアン窯」。今回はフランスの陶器の特徴や「ジアン窯」の人気シリーズをご紹介します。