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有田・伊万里|ヨーロッパの王侯貴族を魅了した「磁器」のルーツを巡る旅
「有田焼や古伊万里がヨーロッパの王侯貴族を魅了し、ヨーロッパの磁器製造に多大な影響を与えた」ということは洋食器界隈ではよく知られた事実。 洋食器を扱うお店を営む者として、佐賀県の有田や伊万里はずっと訪れたいと思っていたのですが、先日、ついに九州への出張に合わせて足を運んできました。 有田焼や古...

ミントン|豪華絢爛なスタイルでイギリスの上流階級、そしてヴィクトリア女王をも虜にした「テーブルの貴婦人」
現代では紅茶文化のイメージもあって高級陶磁器ブランドの印象も強い英国。 しかし、ヨーロッパにおける陶磁器窯の歴史を見ると、英国はやや遅れをとっていたといわれています。 その理由は、マイセンやアウガルテンなど、ヨーロッパ大陸の名窯がこぞって王侯貴族による王立として創設・発展してきたのと対照的に、...

フリードリヒ2世|実は女嫌い?!「大王」と称えられるKPMベルリンの偉大な創設者の素顔とは?
「兵隊王」を父に持ったがゆえ…辛く過酷な王太子時代 現代はもちろん、存命中から大王と呼ばれその卓越した君主としての手腕と偉業を称えられてきたというプロイセン王フリードリヒ2世(Friedrich II.、1712-1786)。 出典:Wikipedia(フリードリヒ2世) そんな彼は、171...

グスタフ3世|もはやオペラそのもの!「仮面舞踏会」の題材になったスウェーデンの名君の華麗なる生涯とは?
美貌の才女でパワフルな母から英才教育を受けて育つ!? スウェーデンの歴史上、人気の高い君主の一人としても知られ、優れた外交手腕や文化芸術の発展に貢献した偉業のみならず、そのドラマティックな生涯も語り継がれることとなるグスタフ3世(Gustav III、1746-1792)。 出典:Wikip...

ウジェニー|リモージュの名窯ベルナルドを皇室御用達に!卓越したセンスでフランス最後の皇帝ナポレオン3世を支えた美貌の皇后
教養はフランス仕込み!性格は情熱的で破天荒!? フランスのリーダーが今日のように大統領となる以前、最後の君主であったといえるのが、かの有名なナポレオン1世の甥にあたる皇帝ナポレオン3世。 出典:Wikipedia(ナポレオン3世) その皇后として迎えられることになるのがスペイン名家出身のウジェ...

エリザヴェータ|父ピョートル大帝の悲願を継いで、皇室窯インペリアルポーセリンを創設したロシアの女帝

白い黄金と称えられた白磁器の製法がヨーロッパで初めて解明され、現在のドイツ・ザクセンのアウグスト強王がマイセンを創設してからおよそ30年、ロシアでは初となる陶磁器窯が誕生!

それがロシア最古の歴史を誇る名窯インペリアルポーセリンです。

インペリアルポーセリンは、1744年、女帝エリザヴェータ(Elizabeth Petrovna, 1709-1762)の命により皇帝専属の陶磁器工房としてペテルブルク郊外に創設されました。

実は、その長い歴史の発端は彼女の父である初代ロシア皇帝ピョートル大帝の時代までさかのぼります。


ロイヤルコペンハーゲン|東洋の磁器に魅せられて誕生した上品なブルーが輝く、デンマーク王室ゆかりの窯-後編(人気シリーズ紹介編)

前回は、ロイヤルコペンハーゲン窯の歴史や、1775年の創業と同時に誕生した「ブルーフルーテッド・プレイン」の歴史などについて、詳しくお届けしました。

 今回は、ロイヤルコペンハーゲンの総力特集の後編として、人気シリーズの特徴などを紹介します。これを読めば、あなたの心に響くシリーズが見つかるかもしれませんよ!


バレンシア、マニセス|「リヤドロ」と「マニセス焼き」を産んだ、陶磁器でも有名なスペインのビーチリゾート地

首都マドリードから東へAVE(新幹線)で2時間弱、スペイン第二の都市バルセロナからは南へ特急で3時間ほど旅すると、バレンシア州の州都であり、スペイン第三の人口(80万人)を誇る港湾都市バレンシア(Valencia)へ到着です。

自らの文化、価値観、言語を大切にしてきた独立心が旺盛なカタルーニャ地方(中心都市はバルセロナ)に言語面では大きな影響をうけつつも、バレンシアに住む人は、自分たちは「バレンシア人」と強い地域アイデンティティを持ち、独自の文化を発展させてきました。


コルドバ、ラ・ランブラ|イスラム教とキリスト教が混在する不思議な世界遺産「メスキータ」と銀細工の街

アンダルシアは、日本人がイメージするスペインそのもの。温暖な気候に、真っ青な太陽、白い壁の家、フラメンコ、イベリコ豚。

そして、「アルハンブラ宮殿」で有名なグラナダのように、イスラム教文化とキリスト教文化などが複数の文化が折り重なった交差点です。

コルドバもまた例外ではなく、古代ローマ帝国の属州ヒスパーニア・バエティカの首都として栄え、ローマ帝国の力が弱まると、409年にスラブ系のヴァンダル族に侵入され、その後は西ゴート王国、東ローマ帝国と、所属の変遷を繰り返しました。


ベルリン、ポツダム|啓蒙専制君主が愛したふたつの宮殿と、王立窯KPMベルリンを有するドイツの首都

ベルリンという名前が歴史上に登場するのは13世紀になってからのことですが、15世紀には、神聖ローマ帝国の皇帝を選ぶ選挙に参加できる権利をもった「ブランデンブルク辺境伯」の領地における中心都市として発展します。

政治的な重要性をもった土地であったこともあり、ブランデンブルク辺境伯領の統治者は、ヨーロッパ宮廷一の美貌といわれた皇妃エリザベートの生家でもある名門ヴィッテルスバッハ家や、17世紀以降は、プロイセン王国の王家を世襲したホーエンツォレルン家へと、統治者は変遷します。


インペリアル・ポーセリン(ロモノーソフ)|270年以上の華麗な歴史を誇るロシア皇帝の御用達窯

日本人が好むブルー&ホワイトの色調、格調高い金彩・・・冒頭のティーセットの写真を見て、どこのブランドのもの!?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

「インペリアル」という名前からわかるように、皇帝に愛された窯で、270年以上の長い歴史を誇るロシアのブランド。2000年代に入って現在の名前に変更するまで「ロモノーソフ」と呼ばれていた「インペリアル・ポーセリン」です。

今回はインペリアル・ポーセリンの歴史や、上記写真にもある代表作「コバルト・ネット」のデザインに裏にあった悲しい秘話など、これまで日本では知られていなかった詳しい情報を余すところなく紹介します。

あなたの知らない、華麗なロシア磁器の世界にお連れします!


フュルステンベルク|ドイツ7大名窯のひとつとして、各時代のヨーロッパ美術様式に沿った多様なデザインを生み出す高級磁器窯

今回は、ドイツ7大名窯のひとつ「フュルステンベルク」にスポットを当てて、その歴史や特徴、人気シリーズを詳しく紹介します。

日本ではあまり有名とは言えませんが、創業から270年以上たった現在もずっと創業時と同じドイツの地で磁器を作り続けている窯でもあります。知る人ぞ知る「フュルステンベルク」の魅力に迫ります!


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