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有田・伊万里|ヨーロッパの王侯貴族を魅了した「磁器」のルーツを巡る旅
「有田焼や古伊万里がヨーロッパの王侯貴族を魅了し、ヨーロッパの磁器製造に多大な影響を与えた」ということは洋食器界隈ではよく知られた事実。 洋食器を扱うお店を営む者として、佐賀県の有田や伊万里はずっと訪れたいと思っていたのですが、先日、ついに九州への出張に合わせて足を運んできました。 有田焼や古...

ミッド・ジョージアン様式|産業革命で発展するイギリスに流行した新古典主義(1760-1800年頃)

この時期には、産業革命が市民に芸術を謳歌させ、イギリス芸術をヨーロッパの中心へと押し上げる原動力になりました。

この時代イギリスでは既に芸術の担い手は王や貴族だけではなくなっていました。産業革命により新富裕層が出現、住宅ブーム、アフタヌーンティーや家庭演奏会流行等、生活文化・社交文化が非常に発展します。


新古典主義|新しい時代の幕開けと古典への回帰(1750-1800年頃)
時代は新しく、様式は古典へ 18世紀に起きた2つの革命の余波は、19世紀のヨーロッパ社会に大きな影響を与えました。 イギリスで起こった産業革命は蒸気機関車の登場や新しい動力が生まれたことで、それまでの産業の構造を一変させ、経済は一気に資本主義へと舵を切りました。 出典:Britanica(ス...

フリードリヒ2世|実は女嫌い?!「大王」と称えられるKPMベルリンの偉大な創設者の素顔とは?
「兵隊王」を父に持ったがゆえ…辛く過酷な王太子時代 現代はもちろん、存命中から大王と呼ばれその卓越した君主としての手腕と偉業を称えられてきたというプロイセン王フリードリヒ2世(Friedrich II.、1712-1786)。 出典:Wikipedia(フリードリヒ2世) そんな彼は、171...

グスタフ3世|もはやオペラそのもの!「仮面舞踏会」の題材になったスウェーデンの名君の華麗なる生涯とは?
美貌の才女でパワフルな母から英才教育を受けて育つ!? スウェーデンの歴史上、人気の高い君主の一人としても知られ、優れた外交手腕や文化芸術の発展に貢献した偉業のみならず、そのドラマティックな生涯も語り継がれることとなるグスタフ3世(Gustav III、1746-1792)。 出典:Wikip...

エリザヴェータ|父ピョートル大帝の悲願を継いで、皇室窯インペリアルポーセリンを創設したロシアの女帝

白い黄金と称えられた白磁器の製法がヨーロッパで初めて解明され、現在のドイツ・ザクセンのアウグスト強王がマイセンを創設してからおよそ30年、ロシアでは初となる陶磁器窯が誕生!

それがロシア最古の歴史を誇る名窯インペリアルポーセリンです。

インペリアルポーセリンは、1744年、女帝エリザヴェータ(Elizabeth Petrovna, 1709-1762)の命により皇帝専属の陶磁器工房としてペテルブルク郊外に創設されました。

実は、その長い歴史の発端は彼女の父である初代ロシア皇帝ピョートル大帝の時代までさかのぼります。


アスティエ・ド・ヴィラット|パリ発のアンティーク風デザインが世界中のセレブをとりこに

「白い食器が好き」「ヨーロッパのアンティークや建築デザインが好き!」、そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。

もし、あなたがそうなら、迷わずフランスの「アスティエ・ド・ヴィラット」という食器ブランドをオススメします!

芸能人のSNSにたびたび登場したり、デザイン系の雑誌に取り上げられたりするなど、何かと話題の「アスティエ・ド・ヴィラット」。

今回は、この「アスティエ・ド・ヴィラット」が人々の心を惹きつけてやまない理由や人気シリーズを紹介します。これを読むと、食器がますますほしくなって危険かも!


アーリー・ジョージアン様式|王や王妃のサロンの様に豪華なイギリス風ロココ(1720-1760年頃)

ドイツからやってきたジョージ1世がイギリス国王の座についた1714年から、3代後のジョージ4世が亡くなる1830年までの約100年間のハノーヴァー朝の治世を、「ジョージアン時代」と呼びます。

外国人芸術家に頼りっきりで、これと言った傑作が見いだせなかったイギリス芸術において、強い愛国心からようやくイギリス独自のスタイルが生まれ始めたのはまさにこの時期のことです。


KPMベルリン|優雅なロココ調が好きな方におすすめ!18世紀の宮廷文化を今に伝えるドイツの王立窯

「華やかでロマンチックなデザインが好き!」「せっかくティーカップを買うなら、ヨーロッパの貴婦人が使ったようなデザインがいいな」―そう思う方もいるかもしれませんね。

そんなあなたには「KPMベルリン」がおすすめです。

日本ではまだあまり知られていませんが、実はマイセンと肩を並べるドイツ主要7窯の1つにあげられる窯なのです(ちなみに、他は、ヘキスト、ニンフェンブルク、フュルステンベルク 、フランケンタール、ルドヴィヒスブルク )。 

特に、ロココ調のデザインは種類が豊富。


ロココ様式(ルイ15世様式)|フランスの貴婦人たちに愛された元祖“かわいい”(1720-1774年頃)

「ロココ」とはつる草や貝殻をあしらったロカイユ模様から発した言葉だと言われています。

フランスの貴婦人たちによってブームになった淡いパステルカラーを多用した優雅で雅やかなスタイルです。


王政復古とクイーン・アン様式|バロックの影響を受けつつ、イギリス独自のスタイルが誕生し始めた時代(1660-1720年頃)

今のロンドンの景観が生まれ、ようやくイギリスに独自のスタイルが誕生し始めた時代です。

1660年、イギリス革命の中で共和政が倒れ、ステュアート朝の王政が復活しました。その後、1688年の名誉革命までを王政復古期といいます。

この時代は共和制に不満を持っていた貴族たちによる華美で享楽的なバロック・スタイルが復活しました。


シノワズリ|中国“風”であってパクリではない、東洋への憧れが生んだ美術様式(1560年頃~)

シノワズリ(中国趣味)とは、中国製品の“コピー”ではなく、あくまでも中国“風”のものということで、西洋人の東洋の文化へのあこがれから生まれた西と東の美術のコラボレーションなのです。

中国人がコピーした有名キャラクターや東京オリンピックのエンブレムの盗作問題など、“パクリ”はとかく大きな問題になっています。

しかしなぜ“パクリ”、いわゆる複製やコピーがこれほど大きな問題になるのでしょうか?


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