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シノワズリ|中国“風”であってパクリではない、東洋への憧れが生んだ美術様式(1560年頃~)

シノワズリ(中国趣味)とは、中国製品の“コピー”ではなく、あくまでも中国“風”のものということで、西洋人の東洋の文化へのあこがれから生まれた西と東の美術のコラボレーションなのです。

中国人がコピーした有名キャラクターや東京オリンピックのエンブレムの盗作問題など、“パクリ”はとかく大きな問題になっています。

しかしなぜ“パクリ”、いわゆる複製やコピーがこれほど大きな問題になるのでしょうか?


マニエリスム|ルネサンスの三大巨匠をお手本にして、奇抜な美術様式に発展(1530-1600年頃)

マニエリスムのキーワードは「お手本は巨匠」です。

ミケランジェロを師と仰いでいたヴァザーリ(Giorgio Vasari)は著書「画家・彫刻家・建築家列伝」(Le Vite delle più eccellenti pittori, scultori, e architettori)でミケランジェロを筆頭に3人の巨匠の「手法(マニエラ maniera)」を芸術的最高のものとし「美しい様式(ベルラ・マニエラ)」と称えました。


フッチェンロイター|マイセンから正式にブルーオニオン柄を譲り受けた由緒あるドイツの窯

「マイセンのブルーオニオンは素敵だけど、ちょっと手が届かないし、普段使うのは気が引ける・・・」。そんな風に思う方もいるかもしれませんね。

しかし、大丈夫です!

世界3大ブルーオニオンと誉高い窯の1つ「フッチェンロイター(Hutschenreuther)」なら、憧れのブルーオニオンに手が届くかもしれません!

しかも、このフッチェンロイターは、ブルーオニオン柄の生みの親マイセンから正式にこのパターンを譲り受けて作っているから、正真正銘、正統派のものなのです!

今回は「フッチェンロイター」の魅力に迫ります。


ローゼンタール|伝統を守りつつ、デザイナーとのコラボで新たな食卓文化を創り続けているドイツの独創的な窯

「アンティーク風の食器もいいけど、北欧デザインも好き」「毎日使いたいから、シンプルかつデザイン性のあるものがいいな」―食器に関する希望は尽きないものですね。

そんな方にお勧めのが「ローゼンタール(Rosenthal)」です。

この「ローゼンタール」は19世紀から続く伝統ある窯なのですが、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリやポップアート界の巨人アンディ・ウォーホルなど、世界の名だたるアーティストやデザイナーとコラボして次々と新しい作品を世に送り出してきた食器ブランドなのです。

クラシカルなデザインだけでなく、モダンなデザインや北欧デザインも好きな方は要チェックです!


ビレロイ&ボッホ|ドイツの実用性とフランスの気品を兼ね備えたテーブルウェアブランド

「食器は割れやすいものだから耐久性があり、お手入れも簡単なものがいい。でも、毎日使っても飽きない、素敵なデザインのものがいいな・・・」。

そんな風にお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方にぴったりなのが「ビレロイ&ボッホ(Villeroy&Boch)」です。

日本で「ビレロイ&ボッホ」を有名にしたのは、実は皇后雅子様。この「ビレロイ&ボッホ」の食器をお嫁入りの道具として選ばれたのです!

今回は、そんな由緒あるブランドの創立の歴史や、人気シリーズをご紹介します。普段遣いの食器の購入を考えている方、必見です!


ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー|陶磁器による造型を確立!マイセンが誇る天才彫刻家

創始者であるアウグスト強王によってその歴史が始まって以来、今なお300年以上に渡り愛され続ける、ドイツが誇る老舗磁器ブランドのマイセン。

その始まりから初期の頃、多大な功績を残し、その発展に大貢献した人物として有名なのが「3人のヨハン」と称されることも多い3人の天才たちでした。

マイセン磁器の誕生に直接関わったヨハン・フリードリヒ・ベトガー、その後、マイセン磁器における色彩の技術を向上させ、これを確立させたヨハン・グレゴリウス・ヘロルト、そして最後に登場するのが、マイセン磁器における造型の分野を著しく発展させ、これを確立したヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann Joachim Kaendler、17061775)です。


ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト|マイセン磁器に鮮やかな色彩をもたらした天才絵付け師!

錬金術師のヨハン・フリードリヒ・ベトガーが当時まだ謎に包まれていた白磁器の製法を解き明かし、ヨーロッパで初めてその焼成に成功したことから、今なおドイツが誇る名窯マイセンの歴史が始まりました。

そのベトガーは37才という若さで死去。ベトガーを失ったちょうどその頃、マイセンも低迷期を迎えることとなってしまいます。

そんなマイセンにベトガーの死の翌年、彼と入れ替わるかのように登場するのが、伝説的な天才絵付け師として知られるヨハン・グレゴリウス・ヘロルト(Johann Gregorius Höroldt、16961775)です。


ヨハン・フリードリヒ・ベトガー|マイセンでヨーロッパ初の白磁器焼成に成功!輝かしい功績と苦難の生涯

艶やかに輝く純白が特徴のこうした硬質磁器は、当時のヨーロッパで作ることができなかったこともあり、金や宝石にも匹敵する宝物とされていたことから「白い金」と呼ばれたほど!

18世紀初頭、アウグスト強王はこうした磁器をただ買い集めるだけでは飽き足らず、その謎に包まれた製法を解き明かし、自国で製造したいという野望を抱くように。

そんな彼の耳にある人物のうわさが飛び込んできます。 そのうわさの人物こそが"金を作ることができる"錬金術師を自称していたヨハン・フリードリヒ・ベトガー(Johann Friedrich Böttger1682-1719)です。


マイセン|ヨーロッパで最初に白い磁器を生み出し、美術品に洗練させたドイツの最高級磁器

陶磁器が好きな方なら、耳にしたことがあるであろう「マイセン」。

「最高級の食器」「ちょっと高そう・・・」、そんなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

マイセンは、約300年前、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生み出したドイツの名窯。東洋に憧れ、それを模倣するところから始まり、西洋で独自の進化を遂げました。

その優美さやクオリティの高さから、今なお、ヨーロッパ白磁界の王者として君臨しています。

今回は、マイセンがトップの地位を不動のものにしている理由や人気シリーズをご紹介します。これを読めば、あなたもマイセンのとりこになるかも!


ウェッジウッド|世界の女帝や王妃を魅了し、今なお英国王室御用達として愛され続けるイギリスの文化的アイコン

高級食器ブランドとして世界中の人から愛されている「ウェッジウッド(Wedgwood)」。結婚式の引き出物などで1つは持っている方もいるかもしれませんね。

しかし、ウェッジウッドの魅力は引き出物などに多いシンプルな食器だけではありません。クラシカルな花柄や現代的なパターンなど、さまざまなテイストのシリーズがそろっています。

今回は、ウェッジウッドが今なお愛され続けている秘密と人気シリーズをご紹介します。これを読めば、きっとあなたもウェッジウッド通!


ヘレンド|創業以来、一貫して手仕事にこだわり続け、王侯貴族に愛されてきた東欧ハンガリーの名窯

洋食器と言えば、マイセンやウェッジウッドに代表される超有名ブランドだけなく、近年はアラビアなどの北欧食器やポーランド食器なども人気がありますよね。

しかし、東欧ハンガリーにも名窯があることをご存知でしたか?

その名は「ヘレンド」。

19世紀に創立され、幾多の試練を乗り越えながら、一貫して丹念な手仕事で伝統の意匠を守り続けてきた窯です。


リュネヴィル|オートクチュール刺繍と、鮮やかなリュネヴィル陶器をうみだす職人の街

リュネヴィルの特産は、カラフルで楽しい陶器やオートクチュールール刺繍(ビーズやスパンコールを使用した高級注文服用の刺繍)として有名なリュネヴィル刺繍。

ロレーヌ地方には、他にも、「カフェオレボール」で有名なでディゴワン・サルグミーヌ焼きのサルグミーヌ(Sarreguemines)の街や、19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで開花した美術様式「アール・ヌーヴォー」の発祥の地のナンシー(Nancy)という街もあります。

ちなみに、王室御用達の高級クリスタルブランドとして有名なバカラ(Baccarat)も車で約30分の隣町にあります。

このあたりは、芸術的な製品の産まれる土地柄なのかもしれませんね。


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