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マリー・アントワネット|フランス革命に散った悲劇の王妃は、贅沢三昧で無知だったのか?

マリー・アントワネット(Marie-Antoinette、1755-1793)は、オーストリア皇帝のフランツ1世とその妻マリア・テレジアとの間に、第15子としてウィーンに誕生します。

オーストリアとフランスは、数百年間にわたって、ヨーロッパ大陸での覇権を争う宿敵関係でしたので、一旦は同盟関係を結べたものの、いつ瓦解してもおかしくない状態のため、早いうちに一層の関係強化を図る必要がありました。

そこで白羽の矢がたったのが、オーストリア側は14歳のマリー・アントワネット、フランス側は15歳の王太子(後のルイ16世)です。幼いマリー・アントワネットは、両家融和の象徴として、フランスに輿入れすることになります。


ポンパドゥール夫人|「セーヴル」を創成し、宿敵オーストリアとの同盟を実現した、フランス国王ルイ15世の公妾

ジャンヌ・アントワネット・ポワソン(Jeanne-Antoinette Poisson、1721-1764)、これがポンパドゥール夫人の誕生名です。

ポンパドゥール夫人は、平民という身分ではあったものの資産家の出身であり、貴族以上の教育をうけ豊かな教養を身につけ、19歳の時に徴税請負人のシャルル=ギヨーム・ル・ノルマン・デティオールと結婚します。

そこから、自分の美貌と頭の良さ、センスの良さをフル活用して、時の国王ルイ15世に取り入り、立身出世を果たしてくのです。


ムスティエ・サント・マリー|エナメルの輝きが美しい「ムスティエ陶器」で知られる、フランスで最も美しい村

南仏マルセイユから車で約1時間半、ムスティエ・サント・マリー(Moustiers Saint-Marie)という小さな村をご存知でしょうか?

フランスのグランドキャニオンと言われるヴェルデン渓谷と、2200ヘクタールの巨大なサント・コワ湖のすぐ近くに位置する、人口は約700人の本当に小さな村です。

こんなに小さな村ですが、フランスで最も美しい村の一つに指定されており、ムスティエ焼きや素晴らしい絶景を眺めに、世界でも知られた観光地となってきています。


リモージュ|気品あるデザインが特徴の「リモージュ磁器」を生んだ、豊かな自然が息づく街

リモージュ焼きといえば、透き通るような白磁に、クラシックで優雅な絵付けがほどこされた気品あるデザインが特徴的です。

このリモージュ磁器の誕生は1765年〜1770年頃と言われ、リモージュ最古の窯「ロワイヤル・リモージュ(Royal Limoges)」をはじめ、「ベルナルド(Bernardaud)」、「アビランド(Haviland)」、「レイノー(Raynaud」、「ロールセリニャック(Laure Selignac)」などフランスを誇る老舗窯が、今もなお多数存在しています。

さて、ではこのリモージュでなぜ磁器生産が盛況したのでしょう。


カンペール|ケルト文化が色濃く残る街で作られる、独特のタッチの絵付けが愛らしい「カンペール焼き」

カンペール焼きの歴史は、17世紀に絶対王政の元でフランス絶頂期を演出し、「太陽王」とも呼ばれたルイ14世の時代にまで遡ります。

15世紀頃から作られていた素朴な陶器が、ルイ14世の庇護の下、大きく発展していきます。

王家により設立された陶器工房(のちのHB社)は、手書き絵付け陶器のフランスで最も古い企業としても有名です。


ストラスブール|アルザス陶器を生んだ、フランス文化とドイツ文化が融合する国際都市

王侯貴族向けに格調高い陶磁器を中心に製造されたフランス北部・パリ近郊のヴァンセンヌやセーヴルとは異なり、アルザス地方で作られた陶器は、素朴な暖かさを感じさせ、フランスののどかな地方での生活を思い起こさせる優しい陶器です。

そんなアルザス陶器の製造では、ストラスブールの北東部に位置するふたつの小さな村が有名です。


セーヴル|ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人が育てた300年の歴史をもつ王立窯をもつ街

パリ西部近郊、セーヌ川に面したところに位置するセーヴル(Sèvres)は、イル=ド=フランス地域圏オー=ド=セーヌ県に属し、現在は閑静な住宅街として人気のある地域です。

そしてここには約300年の歴史を誇るフランス王立セーヴル窯があり、今もなお、フランス国家機関や、国の贈答品向けに製造が続けられています。

さて、そんなセーヴルで一番の見所は、やはり国立陶磁器美術館(Musée national de Céramique)でしょう 。


「フランス宮廷の磁器セーヴル、創造の300年」(サントリー美術館・六本木)|20年ぶりに来日した豪華なコレクション

2017年11月22日より、六本木のサントリー美術館開館10周年記念、「フランス宮廷の磁器セーヴル、創造の300年」が始まったので、早速行ってきました!

今回はその見どころなどをご紹介したいと思います。

会場は「18世紀」、「19世紀」、「20世紀」、そして「現代」の4部構成になっていて、およそ300年のセーヴルの歴史を時間軸に沿って鑑賞することができます。


ジアン|ロワール川沿い古城地帯の起点にある、比較的新しい陶器窯

ジアンは、古城地帯のロワール川上流の起点となる街であり、ロワール川の河岸に突き出た、周囲になだらかな農村地帯が広がる風光明媚な街です。

自然豊かな場所でありながら、パリからは電車でたったの1時間半の距離のため、古くから王侯貴族の狩猟場として知られ、現代でもパリから週末を過ごしに来る人も少なくないんだとか。

この豊かな土壌と温暖な気候をたとえて、ロワール地方は「フランスの庭」と呼ばれます。


ボーヴェ|豊かな自然の恩恵を受け、古代から始まった陶器生産

パリから北へ80kmほどの、オー・ド・フランス地域圏、オワーズ県の県庁所在地であるボーヴェには、パリ北駅から列車で1時間20分程で訪れる事ができます。

観光スポットとしてまずお勧めするのは、街のちょうど中心にある未完のサン・ピエール大聖堂でしょう。

12〜13世紀フランスではゴシックの大聖堂が次々と建てられ、その高さが競われました。

そんな頃サン・ピエール大聖堂は建てられ、天井高48mに及ぶ世界一の高さを有する巨大聖堂となりました。


デュ・バリー夫人|時代の波に翻弄されたフランス国王ルイ15世の公妾

デュ・バリー夫人(1743-1793)は、それまでフランス国王ルイ15世の公妾として社交界の華と称えられたポンパドゥール夫人が42歳の若さで亡くなった後、公妾として取り立てられた美女です。

「公妾って、要するに愛人のことでしょう?どうせ見た目だけでしょう。なんか頭悪そう。」、などと侮ることなかれ。


ヴァロリス、アンティーブ|ピカソに愛された南フランスの陶器の街

地中海沿岸の地域では古くから陶器が製造されていましたが、その中でも良質な土が取れることから名を馳せていたのが、ここヴァロリスです。

しかしこのヴァロリスの陶器も衰退していた時期があります。 それを救ったのがピカソでした。


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