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デルタ|「緑の心臓」が育てたマヨリカ陶器の街

デルタでは既に1280年代にマヨリカ焼きを作成していた記録が残っており、そして産出された陶器は、地元の人たちが使うだけでなく、ペルージャやアッシジ(Assisi)にも運ばれていたとのことから、かなりの量が製造されていたことが伺われます。

当初のデルタ製陶器は、植物や幾何学模様が描かれた極めてシンプルなデザインのものでしたが、15世紀初め、それまで作られていたテラコッタと呼ばれる素焼きの焼き物の製作を止め、マヨリカ焼きの製法での陶器作りを専門的に行うようになります。


カルタジローネ|イタリア中にマヨリカ焼きを広めた世界遺産の街

先史時代から陶器作りが盛んだったカルタジローネに、中世になるとマヨルカ島の商人によってイスパノ・モレスク陶器(「イスパニア・ムーア人の陶器」の意味でこの地域の錫釉陶器の総称)が輸入され、その技法もムーア人(アフリカ北西部に住むイスラム教徒)の陶工たちによってもたらされました。

その後、マヨルカ島からやって来たその陶器は、錫釉を塗ることで陶器表面が不透明で真っ白になり、その上に絵付けをすると非常に鮮やかに色が映えることから、瞬く間にイタリア各地へ広まってゆき、もっぱら16世紀までにイタリアで作られた錫釉陶器は「マヨリカ焼き」と呼ばれるようになりました。


ヴィエトリ・スル・マーレ|アマルフィ海岸の始点、「海の上のガラス」という名前の街
古くから陶器作りが行われていたヴィエトリ・スル・マーレには、1020年サンティッシマ・トリニタ・ディ・カバ・デイ・ティレッニ修道院(Abbazia della SS. Trinità di Cava dei Tirreni)の建設を機に多数の工房が出来、この辺りでは有数の陶器の街となります。

ヴァロリス、アンティーブ|ピカソに愛された南フランスの陶器の街

地中海沿岸の地域では古くから陶器が製造されていましたが、その中でも良質な土が取れることから名を馳せていたのが、ここヴァロリスです。

しかしこのヴァロリスの陶器も衰退していた時期があります。 それを救ったのがピカソでした。


ベルナール・パリシー|ルネサンス期のフランスを代表する陶芸家
パリシーが発案した「田舎風陶法」と呼ばれる技法は大変有名になり、ついには当時の王国の重要人物であった王妃カトリーヌ・ド・メディシスや大元帥アンヌ・ド・モンモランシーに才能を認められ、1556年には「国王と王太后の田舎風陶法発明者」の称号を得るまでになるのです。

サン・クルー|フランス軟質磁器のパイオニア

現代ではセーヴル、リモージュなどの名窯の作品を目にする機会が多く、サン・クルーの磁器は一般的にあまり知られていません。

しかし、ここサン・クルー窯はフランスで初めて軟質磁器を生産した窯と言われています。


ヴァンセンヌ|たった18年でフランス陶磁器の基礎を確立した窯

ヴァンセンヌは、フランスパリ東部、ヴァル・ド・マルヌ県のコミューン。パリメトロ1号線の終着駅・シャトードヴァンセンヌ(Chateau de Vincennes)にあります。

ヴァンセンヌ観光の際のお勧めスポットといえば、ヴァンセンヌの森でしょう。

皇居の6-7倍もの敷地面積を誇るこの広大な森には、12世紀建造の古城・ヴァンセンヌ城が佇んでいます。

古くは王族が利用し、17世紀にはルイ14世がハネムーンにも訪れたそう。


ルーアン|時代と共に巧みなデザイン変遷を遂げたルーアン焼の古都
ルーアンへのアクセスと観光スポット パリ・サンラザール駅から特急で約1時間10分の所に位置する古都ルーアン(Rouen)。 フランス北部ノルマンディ地方、セーヌ=マリティーム県の県庁所在地であり、自然豊かなノルマンディ地方の恩恵を受け、伝統的な可愛らしい木組み造りの家屋が今も建ち並びます。 ...

ウィーン・アウガルテン|ヨーロッパ隋一の名門 ハプスブルグ家のお膝元
華麗なる一族ハプスブルク家の面影が残る古都ウィーン 「音楽の都」と呼ばれるオーストリアの首都ウィーン。 クラッシック音楽が盛んで、モーツァルトやベートーヴェンなど多くの作曲家が活躍したことでも有名です。 世界三大オペラ座の一つである「ウィーン国立オペラ座」や、天使の歌声を響かせる「ウィーン少年...

エカテリーナ2世|ロシアの女帝は、世界最大の美術品コレクター?!

この当時のロシア帝国というと、西ヨーロッパ諸国と比較して「遅れた国」と認識されていました。

今の、「強い国、ロシア」というイメージからは程遠い、田舎の国だったんですね。

では、いつからロシアが強い国の仲間入りをしたのかというと、その基盤はエカテリーナ2世の統治下で築かれていったのです。


シャンティイ|18世紀フランス陶磁器文化の栄華を極めた街

パリ北駅からSNCF鉄道で約30分のオー=ド=フランス地域圏、オワーズ県のコミューンに位置するシャンティイは、春から秋を中心に年間50万人の観光客が訪れる、緑と湖が美しい街です。

またシャンティイという名前はホイップクリームのフランス名「crème chantilly(クレーム・シャンティイ)」に由来しているそうです。

美しい森に囲まれた街には、15~19世紀にかけて栄えた、フランス王室と縁の深い名門貴族・モンモラシー、コンデ家の居城・シャンティイ城がそびえます。


ロイヤルデルフト|オランダ王室から” ロイヤル ”の称号をもらったブランド

食器と言えば、ドイツのマイセン、イギリスのウェッジウッド、フランスのセーヴルを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

しかし、日本と縁の深いオランダにもすばらしい食器ブランドがあるんですよ!

その名は「ロイヤルデルフト」。

オランダ王室から「ロイヤル」の称号を授けられている、17世紀創業の歴史の古い窯なのです。

今回は「ロイヤルデルフト」の歴史や食器のシリーズ、ミッフィーとの人気コラボ商品について紹介します。


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