州都ラクイラ(L’Aquila)から車で、1時間ほど「イタリアの最も美しい村(I Borghi piu belli d’Italia)」の1つにも選ばれているカステッリ(Castelli)に到着です。
カステッリとは「城」という意味で、街は標高500メートルの高さに位置しています。
街の見どころはなんと言ってもサン・ドナート教会(San Donato)です。
この教会の天井は1615年から2年間かけて街の全ての陶芸職人が参加して制作されたマヨルカ焼きのタイルで覆われています。
「緑の心臓」と言われるイタリア中部ウンブリア州にあるオルヴィエート(Orvieto)の街は、小高い丘の上にあり、「世界一美しい丘の上の街」と言われています。
群馬県の前橋市と姉妹都市でもあるオルヴィエートへは、首都ローマから列車で一時間。電車を降りたら、旧市街へはイタリア語でフニコラーレ(funicolare)と呼ばれるケーブルカーで向かいます。
ちなみに音楽の教科書にも登場する、ナポリ民謡で有名な「フニクリ・フニクラ」はケーブルカーの愛称なのです。
有名なヨーロッパの陶器会社は、創業が18~19世紀と歴史のあるところが多いですね。
その中で1985年創業と歴史は浅いけれど、女性に幅広い人気を得ている窯があります。
その名もエマ・ブリッジウォーター(Emma Bridgewater)。今回はその魅力と歴史に迫ります。
アルビッソラ・マリーナの陶工たちは、スペインやフランス、パルマ王国などへ移って行き、その技術を伝えました。
1569年には13の工房が有りましたが、1640年にはその数が23になり、マヨリカ製作の黄金期を迎え、陶芸は17世紀から18世紀におけるリグーリア地方の最も重要な産業になりました。
装飾のモチーフには花や動物、船や帆船が描かれた海の風景が好んで選ばれたほか、伝統的な神話や聖書のエピソードなどが描かれています。
「イギリスの陶器ブランド」と言ったら、まず始めに思い浮かぶのはやはり、ウェッジウッドかもしれませんね。でも、イギリスには、ウェッジウッドの他にもすばらしい食器ブランドがたくさんあるんです。
今回は、イギリスのテーブルウエアブランドとして日本でも人気が出てきている「バーレイ」を紹介したいと思います。その歴史も奥が深くて興味深いブランドなのですよ。
工房に併設されているミュージアムやショップに足を運んできたので、その様子も交えて歴史や人気シリーズなどを詳しくレポートします!
ジアンは、古城地帯のロワール川上流の起点となる街であり、ロワール川の河岸に突き出た、周囲になだらかな農村地帯が広がる風光明媚な街です。
自然豊かな場所でありながら、パリからは電車でたったの1時間半の距離のため、古くから王侯貴族の狩猟場として知られ、現代でもパリから週末を過ごしに来る人も少なくないんだとか。
この豊かな土壌と温暖な気候をたとえて、ロワール地方は「フランスの庭」と呼ばれます。
マドリードは、15世紀以降、代々のスペイン王家により首都とされて栄えました。
歴史上でスペインが一番繁栄していたといわれるのは、8-15世紀にかけて、キリスト教徒がイスラム教徒からイベリア半島を取り返した国土回復運動(レコンキスタ)が完了し、1479年にスペイン王国が成立した少し後のことです。
1492年のイサベル1世の援助を受けたコロンブスによるアメリカ大陸の発見をきっかけとする大航海時代の始まりから、1659年のフランス・スペイン戦争での敗北あたりまでは、「スペイン黄金世紀」と呼ばれる時期となります。
陶器産業が隆盛となったのも、このころです。
パリから北へ80kmほどの、オー・ド・フランス地域圏、オワーズ県の県庁所在地であるボーヴェには、パリ北駅から列車で1時間20分程で訪れる事ができます。
観光スポットとしてまずお勧めするのは、街のちょうど中心にある未完のサン・ピエール大聖堂でしょう。
12〜13世紀フランスではゴシックの大聖堂が次々と建てられ、その高さが競われました。
そんな頃サン・ピエール大聖堂は建てられ、天井高48mに及ぶ世界一の高さを有する巨大聖堂となりました。
世界に名立たる陶磁器ブランド「ウェッジウッド」社を立ち上げたジョサイア・ウェッジウッド(1730-1795)は、イングランドのスタフォードシャー、その中でも「イギリスの陶器産業の里」と呼ばれるストーク・オン・トレント(Stork-on-Trent)の、代々陶器職人を務める陶芸一家に生まれ育ちました。
ジョサイアを並みの陶芸家とは異なる存在とした出来事が、11歳の時に起こりました。
メアリ2世(1662-1694)は、夫と共に即位し、ふたりで共同統治を行ったことで知られるイングランド女王です。
イギリスの歴史上、夫婦が平等に国王と女王として「共同統治」を行ったのは、この夫ウィリアム3世と妻メアリ2世の時代のみです。
メアリ2世の伯父であるチャールズ2世は前々国王、父であるジェームズ2世は前国王、3才年下の実の妹はその後のアン女王、と家系だけみれば非の打ちどころのない華麗なる一族です。
しかし、彼女の即位までの経緯は、いろいろな利害関係と思惑がからみあった綱引きの結果であり、統治後も気苦労の絶えない人生であったようです。