「メディチ家」と聞くと、何を最初に連想しますか?
成金? 金融? 借金取り? 毒薬? 殺人?
どれもあまり好印象とは言えないものが多いかも知れません。
メディチ家は、ルネッサンス期を代表する一族で、銀行家、政治家として当時のフィレンツェを牛耳っていました。
フランチェスコ1世・デ・メディチ(Francesco I de' Medici、1541-1587)は、このメディチ家の出身で、1584年に、日本の九州の大名がローマ教皇に向けて使節として派遣した4人の日本人少年(天正遣欧少年使節)に、イタリアでの謁見を果たした人物でもあります。
ロイヤルコペンハーゲン、ロイヤルデルフトに代表されるように、世界中にはたくさんのブルー&ホワイトで有名な食器ブランドがあります。
実はイギリスにも、青と白の食器で知られるブランドがあるのです。
その名は「スポード(Spode)」。あのピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターも愛した食器ブランドとか。
今回は、イギリスの「スポード」の知られざる歴史や有名シリーズをのぞいてみましょう。
アウガルテンは、その正式名称を「ウィーン磁器工房アウガルテン(Wiener Porzellanmanufaktur Augarten)」といいます。
マイセンに次ぎ古い歴史をもち、神聖ローマ帝国の皇帝を世襲したハプスブルク家の庇護をうけて発展した由緒正しい窯ですが、その出自のわりに、マイセンやウェッジウッド等の他のヨーロッパの陶磁器と比べて、日本での知名度はそれほど高くないように思います。
アウガルテンの魅力は、工房内での独自の粘土の調合と熟成が実現した滑らかで艶やかな白磁と、ハプスブルク家のお膝元でもあった芸術の都ウィーンの華やかな文化の中で生み出された様々なパターンの絵付(いまなお、すべてハンドペイントと言われます)にあります。
マリア・テレジアの父カール6世には男の子の世継ぎがいなかったため、当時、女性の世襲は認められていなかったもかかわらず半ば強引に、23歳のマリア・テレジアにハプスブルグ家(神聖ローマ帝国)の女君主としての地位を引き継がせることになります。
正確には、「神聖ローマ皇帝」という称号は夫のフランツ1世が持つことになったものの、政治の実権は完全にマリア・テレジアが持っていました。
「イギリスの陶器ブランド」と言ったら、まず始めに思い浮かぶのはやはり、ウェッジウッドかもしれませんね。でも、イギリスには、ウェッジウッドの他にもすばらしい食器ブランドがたくさんあるんです。
今回は、イギリスのテーブルウエアブランドとして日本でも人気が出てきている「バーレイ」を紹介したいと思います。その歴史も奥が深くて興味深いブランドなのですよ。
工房に併設されているミュージアムやショップに足を運んできたので、その様子も交えて歴史や人気シリーズなどを詳しくレポートします!
メアリ2世(1662-1694)は、夫と共に即位し、ふたりで共同統治を行ったことで知られるイングランド女王です。
イギリスの歴史上、夫婦が平等に国王と女王として「共同統治」を行ったのは、この夫ウィリアム3世と妻メアリ2世の時代のみです。
メアリ2世の伯父であるチャールズ2世は前々国王、父であるジェームズ2世は前国王、3才年下の実の妹はその後のアン女王、と家系だけみれば非の打ちどころのない華麗なる一族です。
しかし、彼女の即位までの経緯は、いろいろな利害関係と思惑がからみあった綱引きの結果であり、統治後も気苦労の絶えない人生であったようです。
食器と言えば、ドイツのマイセン、イギリスのウェッジウッド、フランスのセーヴルを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
しかし、日本と縁の深いオランダにもすばらしい食器ブランドがあるんですよ!
その名は「ロイヤルデルフト」。
オランダ王室から「ロイヤル」の称号を授けられている、17世紀創業の歴史の古い窯なのです。
今回は「ロイヤルデルフト」の歴史や食器のシリーズ、ミッフィーとの人気コラボ商品について紹介します。
日本でも馴染み深い、青と白の食器(ブルー&ホワイト)、あなたのお宅にも1枚はあるかもしれませんね。
青と白の食器では、ロイヤルコペンハーゲンが有名ですが、実はオランダにも日本を彷彿(ほうふつ)とさせる青と白の食器、デルフト焼きがあります。
今回はデルフトの街とデルフト焼きの特徴について紹介します。