数々の著名人をもてなしてきた名門ホテルで、優雅なアフタヌーン・ティーを
ウェッジウッドの美しいティー・カップでおいしい紅茶をいただきながら、スコーンやケーキを楽しむ・・・一生に一度は、本格的なアフタヌーン・ティーを体験してみたいものですよね。
イギリスではカフェでも楽しめますが、せっかくなら、名門ホテルで伝統的なアフタヌーン・ティーをしてはいかがでしょうか?
ロンドンにはアフタヌーン・ティーを楽しめる場所がありますが、中でも有名なのが名門5つ星ホテルのザ・サヴィ。
ロンドンの中心に位置し、テムズ川のほとりにある、1889年創業の歴史あるホテルです。
これまで、チャーリー・チャップリン、マリリン・モンローや、オードリー・ヘップバーンなど数々の著名人や王族、国家君主など世界のVIPに愛されてきました。
2010年に約300億円をかけて大改装を行い、開業した19世紀当時のクラシカルな雰囲気を残しつつ、現代のトレンドを加えた新たな空間に生まれ変わりました。
出典:https://wabbey.net(ザ・サヴォイのエントランス)
特注のウェッジウッドのティーセットや豪華な調度品に囲まれて、一流の時間を
今回、このザ・サヴォイのアフタヌーン・ティーを体験してきました。
ハロウィン前ということもあり、ホテルで私たちを出迎えてくれたのは、オレンジ系で美しくデコレーションされた花々。
出典:https://wabbey.net(ティールームのエントランスに飾ってあったフラワーアレンジメント)
また、ホテルの調度品もすばらしく、案内を待っている間にも胸が高まります。
出典:https://wabbey.net/(アフタヌーン・ティールームの受付横のスペース。ティーセットの絵が素敵です)
ティールームは、高い天井から自然光がふわりと注ぎ込む、落ち着いた空間です。
席に座ると、係の方がアフタヌーン・ティーの内容を丁寧に説明してくれました。お茶は紅茶やフレーバーティー、緑茶ブレンドなど25種類から選べるとのことですが、私はサヴォイのアフタヌーン・ティー専用に作られたオリジナル・ブレンドを注文。
渋みは一切ない上品な味わいなうえ、紅茶が少なくなったタイミングで係の方が入れてくれるので、紅茶が進みます。
ティーセットは、サヴォイがウェッジウッドに特注したもので、ラグジュアリーな雰囲気を盛り上げてくれます。
出典:https://wabbey.net(サヴォイがウェッジウッドに特注したティーセット
憧れの三段ケーキスタンドに飾られたサンドイッチとスコーンをいただく
いよいよ、アフタヌーン・ティーが始まりました。
三段ケーキスタンドの一番下にはスコーン用のクロテッド・クリームやレモンカードというレモン風味のジャムとイチゴジャムが、真ん中の段にはサンドイッチ、一番上の段には、冷めないように布で包まれたスコーンが2種類(プレーン・レーズン入り)。
出典:https://wabbey.net(三段ケーキスタンドに載せて運ばれてきたサンドイッチとスコーン)
こんなにきれいな丸い形をしたスコーンを見たのは初めてです。
サンドイッチはキューカンバとミント、ハムとチャツネ、コロネーションチキン(カレー風味のチキン)、卵サンド、サーモンの5種類あり、おかわり自由です。もちろん、スコーンもおかわりOKです。
出典:https://wabbey.net(コロンとしてキレイに輝くスコーン)
5種類のケーキの中には、日本にインスパイアされたものも!
徐々にお腹いっぱいになってきたころ、ケーキが給仕されてきました。
5種類から選べるとのことですが、せっかくなので、全部味わってみることに。
驚いたのは、抹茶やごま、ゆずを使用したケーキがあったこと。他はモンブランや、ベリー系のケーキ、パイナップルを使ったケーキ、マンゴー風味のケーキなどそれぞれ繊細に手をかけて作られたものばかりでした。
出典:https://wabbey.net(5種類のケーキ。手前の白いケーキは抹茶やゆず、ごまを使用したケーキ)
途中、ピアノの生演奏が始まりました。日常の忙しさを忘れる優雅な音色です。
お誕生日記念で来ている方も多いのか、ピアノでハッピーバースデイの曲が奏でられ、それと同時にお祝いのプチケーキがテーブルに運ばれていました。
事前に予約すると、このような特別対応をしてくれるのだそうです。
お腹がいっぱいになったころ、別の紅茶を注文し、一息いれたところで、退出の時間になったのか、お会計の明細がテーブルに運ばれてきました。
出典:https://wabbey.net(ティータイムの途中から始まるピアノの生演奏)
これからサヴォイでアフタヌーン・ティーを楽しみたい方必見!予約前に知っておきたい5つのこと
一流ホテルサヴォイでのアフタヌーン・ティーは、夢のような時間でした。
これからサヴォイでアフタヌーン・ティーをする方が夢のような時間を思う存分、楽しめるように、私の経験を踏まえて、予約前に知っておきたい5つの注意点をお伝えします。
まず、1つ目は予約について
人気店で予約が取りにくいそうなので、どうぞ予約はお早目に。
私は10月末の日曜午後に訪問しましたが、その3か月前に席を予約しました。
日曜の午後は超満員というわけではありませんでしたが、それなりにお客さんが入っていました。
2つ目は、服装です
ドレスコードは「スマートカジュアル」が推奨されています。
加えて、スニーカーやスポーツウエアはご遠慮くださいとありました。多くの女性はワンピースを、男性はジャケットを着用していました。
このようなドレスコートがある中で、Tシャツで来店していた人もいましたが、残念ながら少し目立っていました。
3つ目は時間制限について
サヴォイは時間制限なしと聞いていましたが、実は、オンライン予約後の画面では、「1時間45分」でテーブルを開けてください、つまり退出してくださいと注意書きがありました。
私たちが入店して2時間後の15時前には、確かに次のお客さんたちが大勢来ていたので、基本的にアフタヌーン・ティーは2時間弱と考えていたほうがよさそうです。
4つ目は、メニューについてです
他の方の書かれたサヴォイ体験談などでは、5種類のケーキの後にも焼き菓子などが出てきたと書いてありましたが、私が行ったときには出てきませんでした。
サンドイッチ5種類、スコーン、ケーキ5種類ですでにお腹がいっぱいだったので、いいのですが、食べるペース配分を考えるためには欠かせない情報なので、これから行かれる方は事前にメニューを確認したほうがよいかもしれません。
最後となる5つ目は、クリスマス時期についてです
11月末から1月1日まではクリスマスの特別仕様のアフタヌーン・ティー(Festive Afternoon Tea)になるようで、通常60ポンドのところ、68ポンドに値上がりするようです。
8ポンド(約1,200円)高くなりますが、クリスマスのきらびやかなデコレーションの中で、期間限定のケーキを味わえるなら、ますます素敵な思い出になるかもしれませんね。
いかがでしたか?ぜひ一度、英国の伝統を感じられる空間に足を運んでみてくださいね。
基本情報
The Savoy,Thames Foyer Strand,London,WC2R 0EU 最寄り駅:チャリング・クロス(Charing Cross)駅
※アフタヌーン・ティーは月~日の13:00~17:45
参考資料
The Savoy -Thames Foyer Afternoon Tea Afternoon Tea Awards 2017