他の食器と組み合わせしやすくて、おしゃれで、丈夫な食器。
一見、わがままに思える願いですが、大丈夫!これらの望みをまとめて叶えてくれる食器ブランドがあるんです。
それは北欧フィンランドの「イッタラ」。
イッタラが「美しいデザイン」と「実用性」を両立させている背景には、独自の「哲学」がありました。
今回は、イッタラの名を世界にとどろかせた有名デザイナーの人気シリーズだけでなく、日本ではまだあまり知られていない、イッタラの社会や環境に対する「先進的な取り組み」についても紹介します。これを読めば、もう、あなたはイッタラ通ですよ!
1851年、ロンドンのサウスケンジントンにある王立公園ハイド・パークにて世界最初の万国博覧会が開催されました。
当時の君主、ヴィクトリア女王の治世を象徴する祭典ともいわれるほどの一大イベントであったこのロンドン万博、参加国は34ヶ国にのぼり、5月から10月にかけての会期141日間で総入場者数はのべ604万人という大盛況ぶり!
そんな史上初の万博を大成功させた立役者こそ、ヴィクトリア女王の最愛の夫アルバート公(1819-1861)です。
ヴェネツィア共和国は当時最も進んだ技術を持っていたシリアのアンティオキアと協定を結びます。
原料や燃料だけでなくガラス職人までもヴェネツィアに輸入し、ローマ帝国やイスラム世界で発展した伝統的なガラス技術を取り入れ、応用することで独自のガラス製作技術を手に入れました。
そして、自分たちのガラス製作の技術が外に漏れるのを防ぐことと、ガラス製作には火を使うため、狭い島内で火事が起こることを恐れたヴェネツィア共和国は、1291年、全てのヴェネツィア本島に有ったガラス工房を、ムラーノ島(Murano)へ強制移住させます。