食器と言えば、ドイツのマイセン、イギリスのウェッジウッド、フランスのセーヴルを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
しかし、日本と縁の深いオランダにもすばらしい食器ブランドがあるんですよ!
その名は「ロイヤルデルフト」。
オランダ王室から「ロイヤル」の称号を授けられている、17世紀創業の歴史の古い窯なのです。
今回は「ロイヤルデルフト」の歴史や食器のシリーズ、ミッフィーとの人気コラボ商品について紹介します。
17世紀から今日まで伝統を守り続ける「デルフトブルー」の窯元
出典:Royal Delft「Themes ・ Iconic」
ロイヤルデルフトは、1653年に創業して以来、当時の手法を守り続けている窯元です。
最盛期には30以上あった窯元も、イギリス、フランス、ドイツなどに圧され徐々に衰退し、現在はここ、ロイヤルデルフトだけが伝統的なデルフトブルーを今に伝えています。
1919年にはオランダ王室から”ロイヤル”の称号をもらい、以降、工房の名前に”ロイヤル”の名称を冠しています。
日本から遠く離れたオランダ・デルフトで、なぜ日本を彷彿(ほうふつ)とさせる青と白の陶器が発展したのでしょうか。
実は、日本や中国の焼き物は17世紀当時のヨーロッパで大流行し、ここデルフトでも真似して作り始めたのが始まりなのです。
東洋の陶磁器をベースにしつつ、オランダ風のデザインを加味していったからこそ、どこか懐かしく、それでいて異国情緒あふれるものになったのですね。
クラシカルな飾り皿から、現代の日本の食卓にもなじむ、モダンな食器まで
出典:Royal Delft「Collections・BlueD1653」
ロイヤルデルフトのシリーズは大きく分けて4つあります。
1)オリジナル・ブルー
これぞ、ロイヤルデルフトの真骨頂とも言うべきシリーズ。
すべて手描きのクラシカルな雰囲気の陶器です。その分、お値段も立派。壁に飾って美しさを楽しむのがいいかもしれませんね。
出典:Royal Delft「Collections・The original blue」
2)ブルー・ウェア
クラシカルなデルフトブルーを楽しみたいけど、手で絵付けされた皿はお財布的に厳しめかも・・・という方にぴったりのシリーズ。
これは転写技術を応用して手描きの絵柄を忠実に再現したものです。ハンドペイントの絵付である上記のシリーズに比べて、お財布に優しいところがいいですね。
3)ブルーD1653
これは、伝統的なデルフトブルーと現代のオランダデザインを融合した、ユニークなシリーズ。
過去と現在それぞれのベストなデザインを、1つのコレクションにまとめています。
このシリーズは、和食の食卓にもなじみやすいのがうれしいところ。
「タッチ・オブ・ブルー」という青のワンポイントが入ったお皿やボウルは使うシーンを選びません。
出典:Royal Delft「Collections・BlueD1653・Touch of Blue」
また、「ブルー・ベリー・ティー」は日本の急須と湯飲みのような雰囲気。湯飲みの底には、ブルーの花があしらわれています。
出典:Royal Delft「Collections・BlueD1653・Belly Tea」
さらに、万能皿もおすすめです。お寿司を載せてもまったく違和感がないですね。
4)インスピレーショナル・ブルー
このシリーズは、デルフトブルーをより現代風にアレンジしたもの。 クラシカルなものではなさそうな、文字があしらわれた絵柄や、
出典:Royal Delft「Collections・Inspirational Blue・Discus!」
北欧っぽい雰囲気のかわいい皿もありますよ。
出典:Royal Delft「Collections・Inspirational Blue・Jheronimus Bosch white」
かわいいけど、おしゃれ!青と白で彩られたミッフィー
出典:Royal Delft「Collections・Inspirational Blue」
ロイヤルデルフトでぜひチェックしてほしいのが、オランダが誇るミッフィーとのコラボ商品!
ミッフィー柄のマグカップやお皿から、貯金箱やタイルまでさまざま。また、ミッフィーが日本の国旗を手に持っているマグネットはとってもキュートです。
いかがでしたか?
日本語のウェブサイトがないからか、まだ日本であまり知られているとは言えないロイヤルデルフト。
日本の食卓にもなじみやすいラインもあるので、おすすめですよ。