ロイヤルコペンハーゲン|東洋の磁器に魅せられて誕生した上品なブルーが輝く、デンマーク王室ゆかりの窯-後編(人気シリーズ紹介編)

ロイヤルコペンハーゲン出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト

前回のロイヤルコペンハーゲン(歴史編)では、ロイヤルコペンハーゲン窯の歴史や、1775年の創業と同時に誕生した「ブルーフルーテッド・プレイン」の歴史などについて、詳しくお届けしました。

今回は、ロイヤルコペンハーゲンの総力特集の後編として、人気シリーズの特徴などを紹介します。これを読めば、あなたの心に響くシリーズが見つかるかもしれませんよ!

 

前編のおさらいーロイヤルコペンハーゲンの食器シリーズの全貌はこれ!

ロイヤルコペンハーゲン

まずは前編のおさらいから。

ロイヤルコペンハーゲンが好きで、いつかはほしい・・・と思っているけれど、各シリーズの共通点や相違点って、よくわからない方も多いかもしれません。

私がまさにそうでした。これを解明すべく、本国公式ウェブサイトと日本の公式ウェブサイトの両方を読み込んだうえで、私の独断と偏見でロイヤルコペンハーゲンの食器シリーズを整理してみたのが上記の表。

異なる観点からの整理もあるかもしれませんので、これはあくまで一例としてとらえてくださいね。

まず、ロイヤルコペンハーゲンのシリーズは大きく3つにわけると理解しやすいと思います。

  1. ブルーフルーテッド

  2. ブルーフルーテッドのアレンジ系

  3. その他(イヤープレートなど)

本来ならば、すべてのシリーズを詳しくご紹介したいところなのですが、長文になってしまうため、今回は人気シリーズを中心に紹介します。それでは一つひとつ見ていきましょう!

 

1)定番かつ王道パターン!「ブルーフルーテッド」(Blue Fluted)のシリーズ

ロイヤルコペンハーゲン出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト

「フルーテッド(Blue Fluted)」と名のつくシリーズはどのような特徴があるのでしょうか?

「ブルーフルーテッド・プレイン」から派生した絵柄と考えると理解しやすいでしょう。絵柄の傾向をおおまかにいうと、以下のとおりです。

  • 基本パターンである「プレイン」にレース模様が加えられたのが「フルレース」と「ハーフレース」。レース模様の多いほうが「フルレース」。

  • 「プレイン」の絵柄の一部が大きくあしらわれているのが「メガ」

  • 皿一面がブルーやブラックなどでマットに色づけされているシンプルなものが「〇〇フルーテッド」シリーズ。〇〇には色名が入る。

があります。

それでは「ブルーフルーテッド」シリーズの5種類を一つひとつ見ていきましょう。

 

① ロイヤルコペンハーゲンの中でも最も歴史のある基本パターン「ブルーフルーテッド・プレイン」(Blue Fluted Plain

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・プレイン出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・プレイン)

前編でもその歴史を詳しく紹介しましたが、ロイヤルコペンハーゲンが創業した1775年から240年以上にわたって世界で愛され続けている王道のシリーズです。今も職人の手による絵付がされています。

定番のパターンだけあって、食器の種類は50種類以上と豊富!ティーポットだけでも4種類の形があるので、気に入るものが見つかりそうですね。

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・プレイン出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・プレイン)

 

② 貴婦人がまとうレースのような繊細な模様が優雅!「ブルーフルーテッド・フルレース」(Blue Fluted Full Lace

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・フルレース出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・フルレース)

ロイヤルコペンハーゲンの創業初期、この「フルーレース(Full Lace)」シリーズはデザート皿のみ作られていました。

ブルーフルーテッド・プレイン誕生から約100年後、アートディレクターの「アーノルド・クロー」によって「フルレース」のテーブルウエアの食器セットが誕生しました。

絵付や装飾などすべて職人の手によって作られています。フルーレースに特徴的なのは、レース模様に沿って開けられた飾り穴!本物のレースのようです。これも一つひとつ職人が手作業でカットしています。まるで宮廷の食卓のような優雅さを演出できるテーブルウエアです。

さらに、レースがさらに惜しげもなくほどこされた「ダブルレース(Double Lace)」もあります。「磁器製のレース模様」は圧巻の美しさです。

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・ダブルレース出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・ダブルレース)

 

③「フルレース」をライトな雰囲気に変身させた「ブルーフルーテッド・ハーフレース」(Blue Fluted Half Lace

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・ハーフレース出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・ハーフレース)

「ハーフレース(Half Lace)」は、「フルレース」シリーズを少しライトに、そしてモダンに進化させたバージョンとして、「アーノルド・クロー」が生み出したシリーズ。お値段はプレインとフルレースの中間であることでも人気です。

このハーフレースも職人による手描き。レースの縁取りは「フルレース」よりも少な目ですが、下記写真を見るとわかるように、ポットなどの蓋やハンドル部分にカタツムリがちょこんと乗っていて、かわいらしさが引き立っています。

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・ハーフレース出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・ハーフレース)

ハーフレースの色は2種類。ブルー&ホワイトの他に、絵付がなく、白磁とレリーフが織りなす陰影が美しい「ホワイトフルーテッド・ハーフレース(White Fluted Half Lace)」もあります。

ロイヤルコペンハーゲン、ホワイトフルーテッド・ハーフレース出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ホワイトフルーテッド・ハーフレース)

 

④ 大胆にあしらわれた絵柄が食卓をモダンに彩る「ブルーフルーテッド・メガ」(Blue Fluted Mega

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド・メガ出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド・メガ)

2000年に誕生し、ロイヤルコペンハーゲンの中では比較的新しい、人気の「メガ(Mega)」シリーズ。「ブルーフルーテッド・プレイン」の絵柄の一部が大きくあしらわれていて、現代的な印象を醸し出しています。

色は2展開。ブルーよりもシャープでモダンな印象を与える「ブラックフルーテッド・メガ(Black Fluted Mega)」もあります。

ロイヤルコペンハーゲン、ブラックフルーテッド・メガ

出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブラックフルーテッド・メガ)

 

⑤ 絵柄がないからこそ、レリーフと色の美しさが際立つ「ブルーフルーテッド」(Blue Fluted

ロイヤルコペンハーゲン、ブルーフルーテッド出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーフルーテッド)

ブルーフルーテッド・プレインに使用されている磁器と同じレリーフのもの。テーブルがきゅっとひきしまるような、マットな色合いが特徴です。色はブルーの他に、「ホワイト」と「ブラック」があります。

ロイヤルコペンハーゲン、ホワイトフルーテッド出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ホワイトフルーテッド)

  

2)まだまだあります、青と白の食器!「ブルーフルーテッド」のアレンジ系シリーズ

ロイヤルコペンハーゲン出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト

ブルーフルーテッドの絵柄の一部をアレンジして、さらに進化させたブルー&ホワイトのテーブルウエアは全部で5種類あります。

  • プリンセス(Princess

  • ブルーパルメッテ(Blue Palmette

  • ブルーパルメッテ・ブロッサム(Blue Palmette Blossom

  • ブルーエレメンツ(Blue Elements

  • アルファベット マグ&プレート(Alphabet)

    絵柄の傾向を大まかにいうと、

    • 「プリンセス」は「ブルーフルーテッド」のレース模様にインスパイヤされたデザイン

    • 「ブルーパルメッテ」は、「ブルーフルーテッド」とシュロ(ヤシ)を組み合わせたデザイン

    • 「ブルーパルメッテ・ブロッサム」は、「ブルーパルメッテ」の絵柄の一部を食器の縁にほどこしたもの

    • 「ブルーエレメンツ」は「ブルーフルーテッド」や「ハーフレース」、「フローラ・ダニカ」などのデザインディテールをあしらったもの

    • 「アルファベット」は、優雅で大きなアルファベット1文字に「ブルーフルーテッド」の花を飾ったマグやプレート

    いずれも、「ブルーフルーテッド」のデザインのエッセンスを引き継いでいるので、ブルーフルーテッドシリーズの食器と組み合わせても相性が良いのが特徴。では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

     

    ① 控えめなレース模様なのに、上品で華やか!「プリンセス」(Princess)

    ロイヤルコペンハーゲン、プリンセス出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(プリンセス)

    ブルーフルーテッドに由来するレース模様が美しい「プリンセス(Princess)」シリーズ。もともとはティーセットとして誕生しましたが、ティータイムだけではもったいないということでフルディナーセットとしてラインナップが広がりました。1978年の誕生から40年以上、愛され続けているシリーズです。

    プレートは丸だけでなく、変わった形がそろっているのも特徴。葉っぱの形や、花をかたどったプレート(下記写真)もあり、お茶会にもぴったりのシリーズです。

    ロイヤルコペンハーゲン、プリンセス出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(プリンセス)

     

    ② 東洋の食文化にインスパイヤされたシリーズだから、使うシーンを選ばない!「ブルーパルメッテ」(Blue Palmette

    2004年に誕生した「ブルーパルメッテ」。ブルーフルーテッドに、シュロ(ヤシ)のデザインを加えてアレンジしたシリーズです。

    ロイヤルコペンハーゲン、ブルーパルメッテ出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーパルメッテ)

    アジアの食文化にインスパイヤされたシリーズなので、アジアンテイストな絵柄はもちろんのこと、ヨーロッパの食器ブランドにはあまり見られない、取り分け小皿やごはん茶碗などもそろっていて、和洋中どのスタイルでも使える万能さが人気です。

    磁器の白さとレリーフの美しさを楽しめる「ホワイトパルメッテ」もあります。

    ロイヤルコペンハーゲン、ホワイトパルメッテ出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ホワイトパルメッテ)

     

    ③ プレートの縁の絵柄が額縁のように料理を引き立てる!「ブルーパルメッテ・ブロッサム」(Blue Palmette Blossom

    ロイヤルコペンハーゲン、ブルーパルメッテ・ブロッサム出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーパルメッテ・ブロッサム)

    ブルーパルメッテの一部の絵柄をプレートの縁に配置したシンプルな「ブルーパルメッテ・ブロッサム(Blue Palmette Blossom)」。控えめなデザインなので、料理をぐっと引き立てます。 

     

    ④ ブルーフルーテッドやフローラ・ダニカのエッセンスをつめこんだ「ブルー・エレメンツ」(Blue Elements)

    ロイヤルコペンハーゲンの優れたデザインのエッセンスを抽出して一つにまとめた「エレメンツ(Elements)」。ブルーフルーテッド・プレインやハーフレースの模様、世界三大ディナーサービスの1つ「フローラ・ダニカ」のデザインディテールをうまく組み合わせています。

    ロイヤルコペンハーゲン、ブルーエレメンツ出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ブルーエレメンツ)

    色は3種類。ブルーの他に赤やオレンジ、鮮やかなスカイブルーなどがまぶしい「マルチカラーエレメンツ(Muiticoloured Elements)」や

    ロイヤルコペンハーゲン、マルチカラーエレメンツ出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(マルチカラーエレメンツ)

    凝ったレリーフを思う存分、楽しめる「ホワイトエレメンツ(White Elements)」もあります。

    ロイヤルコペンハーゲン、ホワイトエレメンツ出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ホワイトエレメンツ)

     

    ⑤ こんな優雅なマイカップがほしかった!「アルファベット マグ&プレート」(Alphabet

    ロイヤルコペンハーゲン、アルファベット出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(アルファベット)

    アルファベットに「ブルーフルーテッド」の花とシュロ(ヤシ)があしらわれた「アルファベット マグ&プレート」。アルファベットの書体が美しく、優雅な雰囲気を醸し出しています。こんな素敵な自分用マグがあれば、毎日のお茶の時間がもっと楽しくなりますね。

     

    3)イヤープレート、ブランドロゴのプレートなどその他のカテゴリも充実!

    ロイヤルコペンハーゲン出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト

    ブルーフルーテッドに関連するもの以外も、ロイヤルコペンハーゲンで人気!ここでは、表の中から特に人気のシリーズをピックアップして紹介します。

     

    ① 本来は裏面にあるロゴを表に大胆にあしらった「シグネチャー」(Signature

    ロイヤルコペンハーゲン、シグネチャー出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(フルーテッド・シグネチャー)

    本来は裏側にあるブランドロゴを表面に大胆にあしらった「シグニチャー(Signature)」シリーズ。少しカジュアルな雰囲気と、他シリーズよりお求めやすい値段で人気です。

    このシリーズには2種類あり、上記の3本の波線が入った「フルーテッド・シグネチャー」に加え、

    王冠マークがアクセントの「ニューシグネチャー」があります。

    ロイヤルコペンハーゲン、ニューシグネチャー出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(ニュー・シグネチャー)

     

    ② 毎年毎年、1枚ずつ思い出を重ね、増やすことがうれしい「イヤー・プレート」

    ロイヤルコペンハーゲン、イヤープレート出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(イヤープレート)

    日本でも大人気のイヤープレート。ヨーロッパでは「クリスマスプレート」(Christmas Plate)の名で知られています。もともとは、裕福な家庭で働く召使に対して、クリスマス時期に美しい木製・金属製のプレートに盛ったケーキや果物をプレゼントしたことが始まりです。

    1895年に「ビング・オー・グレンダール社」が磁器製のクリスマスプレートを発売し、これに続き1908年にはロイヤルコペンハーゲンも販売を開始。以来、100年以上にわたって1年も欠けることなく、その年の人々の思いを映し出してきました。

    イヤープレートは実は限定数量生産で希少性が高いものなのですよ。毎年、異なるデザインのプレートを数量限定で作ったあとは、なんと、型を壊し、同じデザインのものは2度と生産されることはないのです。だから、コレクターの心をくすぐるのでしょうね。

    1908年に発売されたイヤープレートの初版は、記念すべき日に相応しいデザインで世界中の人を魅了しました。ロイヤルコペンハーゲンの鮮やかなブルーを使用し描かれたのは聖母マリア。

    深みのある青は聖母マリアの象徴であり、白は「純粋」を表現しています。この初版は、現在では相当な高値で取引されており、世界中のコレクターの話題にもなっています。

    ロイヤルコペンハーゲン、イヤープレート1908出典: DPH Trading (ロイヤルコペンハーゲン、1908年)

    人生の節目や記念日などの瞬間を共に刻んでくれるイヤープレート。お子さんやお孫さんが生まれた年から始めたり、自分自身の記念日に集めたりするのも楽しいですね。

     

    ③ 1783年からある伝統的なクリスマス柄で、本場の雰囲気を味わえる「スターフルーテッド・クリスマス」(Star Fluted Christmas

    ロイヤルコペンハーゲン、スターフルーテッド・クリスマス出典:ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト(スターフルーテッド・クリスマス)

    リボンにガーラントに、天使や星などいろんな種類のオーナメント!クリスマス気分をさらに盛り上げてくれるのが「スターフルーテッド・クリスマス」です。

    食器を彩るカラフルな装飾はなんと、1783年からある歴史的なデザイン。デンマークの伝統的なモチーフで本場のクリスマスの雰囲気を味わってみませんか?

     

    いかがでしたか?

    ロイヤルコペンハーゲンには、定番のブルーフルーテッドから、それをモダンにアレンジしたシリーズまで、さまざまな種類のテーブルウエアがそろっています。百貨店にも出店していることが多いので、ぜひ一度、あなたの目で確かめてくださいね。

     

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    参考資料

    ロイヤルコペンハーゲン本国公式サイト

    DPH Trading